いすみ市の平和道場には、人と自然が調和できる暮らしがある

千葉県いすみ市に来てから1週間。最初のお手伝いは『パーマカルチャーと平和道場』でした。

わたしがちょくちょくチェックしているWEBメディアgreenz.jpの代表、鈴木菜央さんのありがたーーーいお話しが聞けたので、記憶がホヤホヤのうちにブログに書き残こそうかと。

どうも、いすみ市開拓中のひもりん(@hinokinokibun)です。

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「いすみでオモシロそうなことあれば、なんでもやります!」毎日のようにそう言っていたら、さっそくお手伝いの話しいただきました。

やりたいことがあれば、なんでも言ってみるものですね。いすみ市ではいろんなところで人が足りてないし、市やいすみ住人のバックアップはハンパねぇから、やりたいことあるなら、来ればいいのに。

もちろん、いすみ市だけでなく、ほとんどの田舎は”仕事のタネ”いっぱい落ちてるよ。

 

 

パーマカルチャーと平和道場について

パーマカルチャーとは

田舎で生活を始めてから、1ヵ月。よく”パーマカルチャー”という言葉を耳にするようになった。初めて耳にしたときは「パーマ文化?んっ?」という感じだった。

 

わたしと同じように分からない人のために説明すると、パーマカルチャーとは

オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンが構築した、人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のことです。 この言葉は、パーマネント(永久な)とアグリカルチャ-(農業)あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた造語。

だそうだ。んー、難しいなー。

ようするに、循環を考え、この先ずっと人と自然が共同する暮らし。

 

例えば、いままでの生活のような、使っては捨てるといった消費ではなく、自然エネルギーを活用したり、排出・廃棄されるものを再利用して、環境に対して負荷を少なくする暮らしのこと。太陽や風、雨や微生物といった自然のパワーを活用して、人の労力の無駄を省き、効率良く生活すること。

そして、ただの自給自足だけでなく、地域や都市の環境全体を循環させる生き方。それがパーマカルチャーに込められた、意味合いではないでしょうか?

 

平和道場とは

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(いい写真撮ってなかった…)

『「消費者」から「文化の創造者」になるための学びの場』をコンセプトに東京アーバンパーマカルチャーのソーヤー海さんと、greenz.jp編集長の鈴木菜央さんが立ち上げたプロジェクト。

クラウドファンディンから平和道場について、書いてあるがここに重要だと思った部分をピックアップしていく。(すべて読みたい人はコチラ)

 

パーマカルチャーと平和道場で学ぶ3つの分野。

1. 自分と世界の探求

2. 暮らしをつくる技術

3. 社会をつくる技術

 

 

ひとつめが、自分が自分らしくあり、相手が自分らしくいられ、愛と友情に基づいた関係性をつくる非暴力(共感的)コミュニケーションも学べる場所。

 

ふたつめは、仲間とともに暮らしをリアルにつくり出す力をつけることです。自然と共存する暮らしを有機的につなげて、最小限のデザインで最大限の収穫を得られるデザインを学べる場所。

 

3つめは、みなが幸せに生きられる社会をつくる技術です。 ニーズがあるところにみんなで小さなビジネスを起こす小商い、または組合デザインなどを学べる場所。

 

こういったことを通じて、僕らが失ってしまった「生きる感覚」「生きていく自信」「生きる喜び」をみんなと共に、取り戻していく場所である。

 

こんな暮らし方が浸透すれば、もっとストレスフリーにのびのびと過ごせるんだろーなぁ。完成が待ち遠しい。できたら、これからも携わっていきたいな。

 

平和道場のこれからのお話し 

お手伝いにいった際に平和道場を一周しながら、鈴木菜央さんからお話が聞けたので、これからの展望を紹介していく。

平和道場内

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まだ改修中だが、わたしが訪れたときには十分使える状態であった。プロジェクトが始まったころは100年分のホコリやゴミで積み上げられていたとのこと。

 

そこから、こんな素敵な古民家へと変貌したのだ。一度は手入れが入らず、人が近寄りがたくなった場所も、人の手が加われば魅力的な空間へと変わる。そう感じとれた。

 

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いたるところに大工の技術が施されていて”新と旧のハイブリット”を目の当たりにした。

古く使えなくなった木材を捨てたり、ただ取り壊したりするのではなく、最低限必要なところだけに手を加える。それがまた新しい味となり、新鮮さを与えてくれた。

 

こうした「繊細で伝統的な技術が”持続可能な人の住まい”を支えることもできるんだ」と、体感することができ、建築の在るべき姿なのでは?と学べることがアタマからあふれ出るほどあった。

ただ図面を引いたり、デザインを考えるのではなく、ひとつひとつの部材に手を加えられる大工。おそれいった。継ぎ手がどうなってるとか知りたかったなー。

 

 平和道場外

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平和道場の周りは大自然で囲まれている。風が吹くたびに聞こえる木の葉の音や鳥の声。心地よい空間であった。

 

でも、以前までは手を加えられなかったため、病気になっていたり、まっすぐ伸びずに曲がったりしている木が存在していた。

 

長い時間をかけ、ここで排出・廃棄されるものを再利用することによって、この木々を蘇らせていくとのこと。まさしくパーマカルチャーである。

 

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平和道場には2600坪のひろーーーーい土地がある。この場所は「エディブルフォレスト」と呼ばれている。

 

ここでは、イチジク・リンゴ・桃などの木、ブルーベリーやラズベリーなどのツタ類、地表近くに生えるキノコなど、暮らしのために必要な食べ物をいつでも、気軽に食べられる森を育でていくみたい。

 

実際にアメリカにフォレストガーデンというものがある。森の中に入れば、目の前にイチジクがなっていて、その場でもぎ取って食うみたいなイメージ。食べることが好きなわたしにとって、なんとも幸せな場所なんだと思った。

 

豊かな自然に集まった、鳥や虫が害虫の駆除をする。だから、農薬を必要としなくていい。また、地中にいる微生物が土地を豊かにし、科学肥料も必要なくなる。

外にキッチンを用意して、みんなで食事したり、広場で遊んだりと人と人が繋がれる場所もあって、それめちゃくちゃ楽しいやつじゃん!って思いましたね。

 

人と自然が共に生きていくということ

いまの身の回りには、お金で食べ物や水、ガス、電気、家を買い、なくなったら、また買うといった消費社会のなかだけで生きている。

お金のために働き、大切なヒトや自分の時間を大事にできていない人は少なくないのではないだろうか。

 

しかし、ここパーマカルチャーと平和道場みたいに、人と自然が共にうまく生きていくことで、どちらも豊かになれる暮らしがあることを知ってもらいたい。

 

お金や時間に困らなくなれば、自然と心に余裕ができ、人と人との循環も良くなっていくのではないかと思えた。

 

いすみ市活動PR

この場を借りて、簡単なPRを。

4月からいすみ市で活動しています、ひもりん(@hinokinokibun)です。

いすみに来た理由はただ単純に”オモシロそうだった”から!

もっともっと、いすみを知りたいので、若者の力が必要とあればぜひお声かけを。

 

ただのおしゃべりにも付き合いますし、荷物運んだりと、お手伝いします。

車の送迎とか、できないことはできないのであしからず。もちろん自分の時間もあるので。

 

あと、その活動をブログに載せてもいい人で!

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