DIYモバイルハウス!費用20万円で可動式の小屋を自作して得られたこと
どうも、大学生DIYビルダーのひもりん(@hinokinokibun)です。
可動式の小屋=モバイルハウスを作る機会があり、そこで得られた経験をまとめてみました。小屋づくりの最中はずっと外で作業していたため、肌がこんがり仕上がっております。
”モバイルハウスのこれからの可能性”や”ワークショップを主催しての苦労”を実感することができ、とてつもなくいい経験になりました。
DIYに挑戦してみたいけど、なかなか始められない人やモバイルハウスに興味ある人は、ぜひ糧にしていただけたらと。
モバイルハウスとは
モバイルハウスとは、その名の通り”移動可能な家”のことです。
家というと、地面に固定され、動かすことのできない建築物を想像すると思います。
しかし、モバイルハウスは”土地に固定をしない”ことによって、建造物扱いにならず、固定資産税もかかりません。
分かりやすいところでいえば、キャンピングトレーラーやトレーラーハウスと、言ったところでしょうか。
キャンピングカーに住んだり、トラックの荷台に小屋を建てて住むのも、モバイルハウスに当てはまりますね。
モバキチを作ることになったきっかけ
※モバキチ=モバイルキッチン
小屋づくりWSを体験したことがある
わたしは以前、小屋づくりのお手伝いをしたことがあります。
その体験から、小さい建築物であればDIYでも、十分作れるということが分かりました。
もし、いまその経験がなかったら、DIYで小屋をつくろうと考えていなかったし、自分でつくれるとも思っていませんでした。
お手伝いとして参加しつつ、ひとつの小屋がどのようにつくられているのか見ることができたし、どんな材料・道具をどのように使うのかも学ぶことができた、いい経験でした。
田舎暮らしDIY!小屋を建てて気づいた、建築のオモシロさを伝える
いまあるキッチンが使いずらい
いま活動拠点となっている、いすみ市コワーキングコミュニティhinode内には、キッチンが2つあります。
あるのはいいのですが、コワーキングスペースの中に設置されているため、みんながもくもくと集中して作業をしている横で、調理をしなければならないようになっています。
「そんなの知らねー、わたしは料理するんだー!!」と、料理をしようとしても、調理スペースが非常に狭くて、とても料理なんか作れはしません。
その極小キッチンは、お湯を沸かすためだけに存在しているため、普段の食事は、コンビニや外食になっています。
毎日の食事がコンビニや外食だと”飽きてしまうし、お金もかかる”。
そこで「ないなら、つくっちゃえばよくね?」と、なったのがキッチンをつくることになった発端です。
モバイルハウスでみんながシェアできるキッチンなんてどうでしょう
外のスペースを活用したい
いすみ市コワーキングコミュニティhinodeは以前、サンライズガーデンという、市内プール施設でした。
老朽化が原因で、リノベーションされコワーキングスペースとなったわけです。
しかし、プールとして使われていた外部は、いまだ手付かずで、放置されたままになっています。
「ここでなにかできないかなー」と、考えていたときに、ぶち当たったのが例のキッチン問題です。
それなら外で、風を浴び、太陽の下で、毎日おいしい食事ができたら、素敵なのでは?
と、なったのがきっかけです。
ゆくゆくは保健所に通せるように、内装を仕上げ、この場所で料理の提供でき、人が集まれる場所になっても、おもしろいのではないかと、思っていたり思っていなかったりしています。
モバイルキッチン制作WSを主催して得られたもの
※WS=ワークショップ
準備がとても大変
作り方を見たことがあるからとはいえ、詳細部分までは分からず、心配しまくりでした。
今回は小屋づくりに参加したいという要望も多く、わたしが勝手にDIYレジェンドと崇める、西野さんをお招きして、WSというカタチで実現することにしました。
西野さんは小屋はもちろんのこと、ログハウスまでDIYで作ってしまうほどの腕の持ち主です。
しかも「特に建てる場所を決めておらず、動かせるようにしたいんですが…」と、バカげた相談すると、「おもしろそうだね、やっちゃおうよ」という、フットワークの軽さ。
WSを開催するまでは、西野さんとリモートで打ち合わせをし、材料の調達やスケジュールを組むのが、とてつもなく大変でした。
いままで”何となく楽しそうだから”といった理由で、WSに参加していましたが、その裏ではWSが上手くいくように、支えられているということを体感することができ、とてもいい機会になったと思っています。
意外にも需要がある
小屋を作ってからというもの、人と会う度に「わたし小屋作れます、小屋ビルダーのひもりんです。」とアピールしています。
そう言うと、意外と作って欲しいという要望があるんですよ。
農業体験用の休憩スペースや、廃材でつくる物置小屋、あとは住んでみたい、というような要望が田舎には意外とあるのです。
ほかにも、小屋の作り方を学んで、自分で作ってみたりとか、古民家リノベーションに役立てたりとか、いろんな方向で需要があったりもします。
ぼくは軽トラの荷台に小屋建てて、過ごしてみたいんだよねー
みんなで作り上げるから楽しい
一人でもくもくと、やるのもいいのですが、やっぱりWSは参加型というのがミソではないかと思っています。
WSを通して、初めまして人と仲良くなり、そこからの繋がりも増えるたり、みんなで協力し合い、苦労して一つの作品を作り上げるって、すごくいい経験になります。
失敗しても、笑いに変わるし、WS参加者の新しい発見もあるから、めちゃくちゃ楽しいです。
やればできてしまう
以前までのわたしだったら「作り方わからんし、どーせできない」と思い込んで、何もできなかったでしょう。
しかし、今回はたくさんに人に後押しされ、サポートもあったから、行動に移すことができました。
一度、行動に移してしまえば、”できない”なんて考えている暇もなく、気づいたときには小屋が完成していました。
いまでは、行動に移せていない瞬間が訪れると”自分がそう思い込んでいるだけ”だと、気持ちが落ち着き、何事にも挑戦するようにしています。
小屋づくり以外にも、自分ができないと思っているだけで、やってみたら結構できてしまうと体感することができました。
経験が価値に変わる
WSに主催して、小屋作りを体験して、ブログでSNSでも、人と会ったときでも、経験を情報発信することによって、自分の経験が価値へと変わります。
実際に小屋作りをしてから、古民家のリノベーションのお手伝いに来て欲しいと、お誘いをいただいたり、古くなったイスをリメイクしたりしました。
初めての椅子リメイク!分からないだらけだったけど、なんとかなったぜ(笑)喜んでもらえてなにより。 pic.twitter.com/0Q3xyGahd3
— ひもりん (@hinokinokibun) 2017年6月12日
さまざまなカタチで自分ができる価値を提供できる場面が増え、それが自信にも繋がり、いまではやってよかっと思っています。
1つの経験が自分の価値へと変わり、その価値で新たな経験ができる循環ができつつあります。
また、以前のわたしのように、ネットで「小屋作り方」を探している人に、わたしの経験を活かしてもらえれば、嬉しいです。
モバイルハウスのこれからの可能性
今回のモバキチ制作を通して、小さな建築物であれば、DIYでも建てられるという経験ができました。
ということは、自分の手で自分の好きな空間を作れてしまうということです。
物置小屋として、使えるのはもちろんのこと、料理ができるスペースや、本を熟読できる、パソコンに集中するとき、自分の趣味に没頭できる工房など、好き勝手できる場所がつくれてしまうということです。
さらには、移動が可能ということで、好きな場所に移動して、周りの風景や使用状況によって、環境を自分好みに合わせることもできるのです。
自分の趣味スペースだけでなく、被災地に簡易的な居住スペースとしても、活用できたりと、使い方はさまざまです。
たまたま今回は、キッチンが使いづらかったので、キッチン機能をもったモバイルハウスにしましたが、そのときその場所に合ったものが、お手軽に作れたらいいのではないでしょうか。
暮らし方を自分で作くれるのって、さいこうー!!
※作る過程や材料などは随時更新予定です!