いすみ竹炭研究会で学んだ、竹炭に秘められた力はヤバかった。

千葉県いすみ市に移住してから2週間が経ちました。この時期はタケノコ取り放題でウハウハしてます。

 

いすみで活動できる範囲や情報も少しづつ集まり、まだまだ開拓の余地がありますね。とにかく、自分で考えて活動しやすい田舎はなかなかやりがいありますよ。

 

バイトとかで時間を使っているぐらいなら、実際に足を運んで、身をもって実感して欲しいとつくづく思います。

 

当然、何もしてないと何も起こらないので、ただ田舎に来ればどうにかなるってわけではありませんので、ご注意を。

 

どうも、学生移住者ブロガーのひもりん(@hinokinokibun)です。

 

f:id:hinokichi:20170501175427j:plain

 

つい先日、いすみ竹炭研究会の活動に参加してきました。こんな活動に参加できるのも田舎ならではですよね。

 

実際にどんなことをしているのか、竹炭研究会の活動を通して学んだことを田舎の暮らしが気になっている人へ紹介できたらと思います。

 

 

いすみ竹炭研究会とは

やぶ化した里山の竹を整備し、その竹を最良の土壌改良材の竹炭にする。その竹炭を地元の田畑や荒れた里山に活用し、竹炭と有機物を用いた環境再生を行っている団体。

 

竹林整備を無償で請け負い、作った竹炭を販売し、作業に協力してくれた人に、協力金を還元するなど、循環型のしくみ作りも行っています。

 

昔は竹林に人が手を加えて、竹を竹細工や竹具、竹炭に活用して、バランスをとっていたんだよね。だけど、今では竹を使うこともなく、竹林に手を加える人がいなくなってしまったために、竹が生え放題になっているんだよ。

 

このまま、やぶ化が進み、太陽光が入らなくなると、広葉樹などが枯れ、山が竹で覆われてしまうそうなんです。

 

そこで、この竹やぶを整備して、とれた竹を竹炭として活用しているのがいすみ竹炭研究会というわけです。

 

いすみ竹炭研究会1日の活動

竹やぶを切り開く

f:id:hinokichi:20170501162412j:plain

竹をバスバスッと切っていきます。

前回、竹林伐採をしたときはノコギリだったんですが、今回はチェーンソーを使ったのでめちゃくちゃ楽勝でしたね。 

 

大きく真っすぐ伸びた竹を残し、細かったり、曲がったりした竹を根元の方の節で切っていきます。

 

切ると竹が倒れるので、周りの人に注意しないといけません、自分が切って自分に当たることもあるので。

 

言っておくけど、ぼくじゃないよ!!

 

竹を運び、短く切っていく

f:id:hinokichi:20170501163137j:plain

切った竹を短くするために作業しやすいところに持っていきます。

 

分かってはいたけど、すごーーーくながいです。竹林の中から取り出すのが大変で、この竹を取り出せるルートを確保しておかないと、また周辺の竹を切らなくてはなりません。

 

おかげで、どの竹をどの方向で倒せばいいのか、職人みたいな気持ちになりましたね。すいません、調子乗りました。適当に切って、無理矢理引っ張り出してました。

 

f:id:hinokichi:20170501163750j:plain

 

竹やぶから取り出した竹を燃やしやすい長さにカットしていきます。だいたい3等分になるようにチェーンソーで切っていきました。

 

チェーンソー楽すぎ。だれだよ作ったの。褒めてあげたい。

 

竹をどんどん燃やしていく

f:id:hinokichi:20170501164856j:plain

 

問答無用で竹をぶっこんでいきます。コツはないです。とにかく火の中へ。

 

入れすぎて、火がとてつもなく大きくなり、周りの草木に燃え移らないように気を付けてくださいね。

 

今回、ちょっと燃え移ってびびった。

 

みんなで昼食

f:id:hinokichi:20170501165218j:plain

体を動かした後の飯は格別ですね。しかも、周りは田んぼや山に囲まれて。

 

こういう経験がゴロゴロ転がっているのが、田舎ならではですね。

 

水をまき、竹炭にしていく

f:id:hinokichi:20170501165444j:plain

最終的に炭にするために燃えきる前に、火を途中で消していきます。

いわばフィナーレ。蒸気がすっごい。

 

おっちゃんたちが竹炭の中に突っ込んで、スコップでかき回す姿は勇ましかった。

 

竹炭の効果

f:id:hinokichi:20170501165908j:plain

完成した竹炭を少しもらって終了!

 

竹炭に秘められているパワーをザザッと解説していきます。

 

微生物を定着させる

炭の中には1000分の1ミリといった、とても小さな穴が空いている。そこに微生物が住み着き、有機物を分解してくれるんだそう。

 

それで肥料を生み出し、作物や木々の栄養分となってくれる効果があります。

 

肥料成分を保持

炭が直接肥料を吸着するわけではないが、肥料が溶けた水を吸着し、保持され、作物に供給されます。

 

ミネラルを供給

高温でやいた炭ほどミネラルが竹の組織からはじき出されます。そうすることによって、炭は水に溶けやすくなり、ミネラルを供給する効果があります。

 

保水効果

炭にあるたくさんの小さな穴が水を蓄えてくれるので、炭があると保水力がアップするとのこと。

 

通気性を高める

炭にあるたくさんの小さな穴は水を貯えるだけでなく、空気を保持する効果もあるので、作物の根の酸欠を防ぐ効果もあります。

 

まとめ

たまたま知り合った人の関係で、いすみに移住してしまったわたし。

 

移住してきたばかりの頃は「いすみってどこだよ!」状態でしたが、新しく人に出会う旅に、何か活動があれば参加しますので、呼んでくださいと言っていました。

 

そして、こういう活動があると聞けば、すぐ参加するようにしています。今回みたいに竹炭研究会に参加し、竹炭の活用方法を学ぶことができました。

 

しかし、ただ竹炭について知識を得るだけでなく、ここに集まる人からの繋がりや、そこでしか聞けない情報を得られることも、こういった活動に参加していったほうがいい理由でもあります。

 

田舎に訪れて何もやることがない際には、どんどんいろんな人に携わっていくと、きっとおもしろいことに出会えるとおもいますよ。